by natsumi |
2018年 10月 19日
日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ 著者::森下典子(新潮文庫) 世の中には、「すぐわかるもの」と、 「すぐにはわからないもの」の2種類がある。 すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。 けれど、すぐにわからないものは・・ ~略~ そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、 全体の中のほんの断片にすぎなかったことに気づく。 「お茶」って、そういうものなのだ。 ※本文まえがきより そう、お茶にかぎらず 「すぐにはわからないもの」がわかっていくこと、 そこに年を重ねる面白みがあるのかもしれません。 それは、何年も経ったある時 瞬間的にハッと気づくものだったり。 あるいは、じわりじわり染み込むように少しずつわかっていくことだったり。 一方で、わかりたいのに いつまでたってもわからないこともあったり。 主人公の典子さんは、お茶を習って25年。 お茶を通して、作法を学び、季節を味わい、自然を感じ、 ものごとを見つめ、人を見つめ、自分を見つめ・・ 成長していきます。 ゆっくりゆっくり色々なことがわかっていきます。 見える景色が少しずつ変わっていきます。 女性の20代、30代、40代。 就職がうまくいかなかったり、恋人に裏切られたり、 大切な人が亡くなったり、多くの出来事がある中で、 お茶は様々な感情をスーッと鎮めてくれる、まるで心のよりどころ。 武田先生は、手順だけを教えて、実は何も教えないそうで。 教えないことで、色々なことを教えようとしていた・・ 「長い目で今を生きる」 気長に生きていけばいい。 自分のペースで自分を作っていけばいい、と。 そう、人生って自分を育てていくことなんですね! 日日是好日。
by natsuming8
| 2018-10-19 00:00
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